AAC+を使えるffmpeg.exeをビルドしよう

予定通り昨日の続きです。今日参考にしたサイトは次の通り。
ニコニコ動画研究所
ツールテスト-ニコニコミュニティ
普通の一般人が何かやってる-ニコニコミュニティ
今日はみなさんにAAC+を使えるffmpeg.exeをビルドしてもらいます。元々は【AAC+】 HE-AAC が使える ffmpeg をつくる方法 - ニコニコ動画研究所でまとめられている様に、ものすごく大変な作業でした。CUIに慣れていない人にとっては魔術世界です。ちょっと慣れてる人でもめんどくさ!ってなります。それを超簡単にしてくれたのが、上記ニコニコミュニティのお二人です。どっちでも良いのでコミュ参加してスクリプトをダウンロードしましょう。ぼくはツールテスト(co1482853)コミュで公開されているスクリプトを使ったので、それに沿った説明になっています。

ひつようなもの

次のものが必要です。普通の高校生が何かやってる(co81157)コミュのスクリプトの場合fstabは同梱されています。

じゅんび

CドライブがSSDだから大量の書き込みしたくないという人は別のドライブにしてfstabのドライブレターを書き換えるか、シンボリックリンクを貼ってください。

  1. Cドライブの直下にmsysというフォルダを作ります。msysフォルダの中にDLした物を全て移動させます。
  2. MSYSフォルダの中でPortableGit-1.7.10-preview20120409.7zを全て展開します。
  3. msysフォルダの中でMSYS_MinGW_GCC_470_x86-x64_Full.7zを全て展開します。多分MSYSというフォルダが出来ます。
  4. MSYSフォルダの中身全てをmsysフォルダに移動します。MSYSフォルダの中は空になります。
  5. sezero_20111101-w32-update-rev.4917.zipを全て展開するか中身を閲覧し、i686-w64-mingw32フォルダの中のinclude、lib、libsrcをコピーして、C:\msys\mingw\i686-pc-mingw32の中に貼り付けます。統合し全て上書きしてください。
  1. C:\msys\etcの中にfstabを移動する。
  2. msys.batを実行すると黒いウィンドウが現れるので置いておく。同時にC:\msys\home\[ユーザID]のようにフォルダが作られる。[ユーザID]にはログイン中のユーザIDが当てはまる。この説明ではpoezとする。
  3. ビルド自動化スクリプトの圧縮ファイルを展開しreadmeや説明書に従い、C:\msys\home\poezの中に必要な物を貼り付ける。ツールテストコミュの場合、fAllとffmbz.shの二つ。

ビルドかいし

  1. しばらくPCを起動したままに出来るか確認する。Core i5 2400で40分、コア数指定して30分、i7 3770でコア数指定して20分くらい。
  2. msys.batを実行したときに出てきた黒いウィンドウで、自動化スクリプトのreadmeや説明書に書いてあるコマンドを入力する。ツールテストコミュの場合、一番時間はかかるがfAllと入力するのが確実。fAllを実行した場合、スクリプトが対応している全ての音声コーデックが組み込まれる。
  3. コマンドを入力してエンターを押すとビルドが始まるので待つ。正常に終了していれば数十分後にFinish FFMPEG HE-AAC Buildと表示される。

ビルドされたffmpeg.exeはC:\home\poez\ffmpeg-[Ver番号]の中にあるのでコピーし、FFMLと同じフォルダに貼り付ける。あとはFFMLの音声コーデックでAAC+を指定すればAAC+が使えるようになる。音声ビットレートを48kbpsにして録画して聞いてみよう。
ビルドしたffmpeg.exeではAACが、FFMLが想定していないコーデックに変わっている(変わっていた)ので、もしAACを使いたいのにエラーを吐く場合は音声コーデックにFAACを指定すると上手くいくかもしれない。FFMPEGLauncher.config.xmlを書き換えても良い。

さいごに

もしビルドに失敗した場合は、コメントである程度サポートは出来ますが、スクリプト作者様にコミュ掲示板で尋ねた方が確実かと思います。それから前回も書きましたが、AAC+を組み込んだffmpeg.exeは配布してはいけません。